このサイトでは、メダカの室内飼育のはじめかたをわかりやすく解説しています。
はじめてメダカの飼育をする方は「どうやって飼育をはじめればいいんだろう?」と迷うと思います。
- どんな水槽がいい?
- 水の準備はどうする?
- 必要な道具は?
私は2000年から23年間メダカを飼育しています。誰でもメダカの飼育をはじめられたらと思い、このサイトを立ち上げました。
この記事では水槽選び~メダカを飼育するまでを7つのステップで解説しています。
- 水槽の設置場所
- 水槽選び
- 水槽の立ち上げ
- メダカを迎える
- メダカを水槽に入れる
- メダカを育てる
- メダカの健康チェック
読み進めれば、メダカの室内飼育をすぐにはじめられます。ぜひメダカとの楽しい生活をスタートしましょう。
ここで言う「水槽」とは側面がガラスなどの透明な水槽のことです。一般的にイメージする水槽と思ってください。
室内飼育のメリット・デメリット
はじめにメダカの室内飼育のメリットとデメリットを知っておきましょう。これから飼育するための安心感につながります。
メリット
室内飼育のメリットは3つあります。
- アパートやマンションでも飼える
- ガラス水槽で飼える
- 天敵がこない
アパートやマンションでも飼える
アパートやマンションでは、ベランダは基本的に「共用」と規定されていることが多いです。火事の避難などで邪魔になるものは置けません。
しかし室内であれば、規約に「可能」と書いてあれば室内でも飼育できます。
賃貸借契約書などを確認してみましょう。分からない場合は、大家さんや管理会社に確認しよう。
ただし、下記の場合はメダカの飼育に適していません。
- 夏場に室温が30℃を超える部屋で、留守中に冷房がかけられない。
- 長期間、留守にすることがある
特にワンルームタイプの部屋では熱くなりやすいので注意してください。
長期間いない場合は餌を与えられませんし、突発的なトラブル(水漏れやメダカの変調)への対応が難しいです。
適切な温度管理ができない状態では、最悪メダカが死んでしまうので、飼育はやめておいた方がよいです。また、アパート・マンションの場合、水漏れは近隣トラブルにも発展しかねません。
ガラス水槽で飼える
ガラス水槽で飼えるというのもメリットのひとつです。屋外では水槽が風雨にさらされて割れやすいですが、室内なら割れにくいのがいいですね。
改良メダカの場合は、カラフルな品種、ひれの長いタイプや体の横に柄がある品種は、横から見て楽しめます。
天敵がこない
メダカには天敵がいます。屋外で飼っているときには気を付けないといけませんが、室内だと天敵の心配がありません。
メダカを食べてしまう主な天敵
- ヤゴ(トンボの幼虫)
- 鳥類
デメリット
デメリットは下記の2つです
- 上見のメダカは見づらい
- 室温が高温になりやすい
上見のメダカは見づらい
水槽飼育の場合、水槽を高めの位置に設置することが多いので、小さな子供さんは上見のメダカは見づらいです。
上見とは、上から覗いてメダカの背中の模様を観賞することです。
代表的なメダカに幹之メダカ(みゆきめだか)があります。
しかし、上見のメダカでも低い位置に水槽を設置することで、メダカを楽しめます。
ただし、低い位置に水槽を置く場合は、ひっくり返さないように注意しましょう。また、犬や猫などのペットがいる場合も十分な配慮が必要です。
幼児がいる場合にも気をつけてください。
室温が高温になりやすい
夏場は室温が高くなりやすいので、飼育水の水温が上昇しやすいです。水温が高いと酸欠になり、最悪死んでしまいます。
メダカにとって最適な水温は5℃~30℃です。
できればエアコンをかける、カーテンやブラインドで直射日光を避けるなどの配慮をしてください。
メダカを飼育するための手順
ここからは実際にメダカを飼育していく方法について解説していきます。
下記の7つのステップでメダカ飼育をはじめていきます。
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STEP1水槽の設置場所を決めるはじめに飼育に適した水槽の設置場所を決めます。
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STEP2水槽などを用意するメダカの数や設置場所に合う大きさの水槽を用意します。合わせてろ過フィルター・ライトなどもそろえます。
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STEP3水槽を立ち上げる水槽に底砂を敷き、ろ過フィルターの設置・飼育水の準備をします。
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STEP4メダカを迎える飼いたいメダカをお迎え(購入・ゆずり受け)します。
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STEP5メダカを水槽に入れる立ち上げた水槽にメダカを入れます。
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STEP6飼育開始メダカ飼育のスタートです!
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STEP7メダカの健康日々メダカを観察して健康チェックをしましょう。
すでにメダカをお迎えしている場合
この記事では「水槽の準備ができてからメダカを迎える」ことを想定しています。もし、すでに誰かからゆずり受けたり購入していたりする場合は、袋に入ったままにせず、飼育水ごとバケツや洗面器などに移しておいてください。閉じた袋に入ったままだと酸欠になる恐れがあります。
次からいよいよ飼育のための準備をはじめていきます。手順を追っていけば簡単に飼育をスタートできるので、頑張っていきましょう!
STEP1:水槽の設置場所を決める
メダカを飼うときは、まず水槽の設置場所を決めます。ポイントは、メダカにとって最適な環境で飼育できることです。
設置場所のポイントは3つ。
- 水槽は水温変化の少ない場所に設置する
- 水槽はしっかりした台に設置する
- コンセントの位置
水槽は水温変化の少ない場所に設置する
水槽はなるべく水温変化の少ない場所に設置します。メダカに負担をかけないためです。
メダカが生活しやすい水温の目安は5℃~30℃です。特に夏は室温が上がりやすく、水温が上昇して酸欠になるので気をつけてください。
エアコンで調節するか、冬は水槽用のヒーターを使用する方法があります。ただ、メダカは冬の低水温でも生活できるので、ヒーターは必須ではありません。
水温計は必須です。100円ショップのモノでも十分なので買っておきましょう。
直射日光に気をつけよう
夏場の直射日光は水温を上昇させます。30℃以上はメダカに負担をかけるので、注意が必要です。
窓際での設置で日当たりが良すぎる場所では、カーテンや簾(すだれ)などで日除けをしましょう。
水槽はしっかりした台に設置する
水槽は、しっかりとした台に設置してください。
水槽は底に敷く砂(底砂)と水でかなりの重さになります。
水は1Lで1kgの重さがあります。横幅30cmの水槽で10kg以上の重さになるので、天板が固くしっかりと安定感のある台に設置しましょう。
揺れに弱い、骨組みが弱い台は、水槽の転倒や破損の原因になります。
水槽専用の台もありますが、丈夫であればそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
チェストやタンスの上では天板が反る場合があるので注意が必要です。僕は天板がやわらかいチェストの上に水槽を乗せて失敗したことがあります。
また、ゆがみは水槽の破損の原因になるので、必ず水平になるように設置してください。
コンセントの位置
次項で説明する、ろ過フィルターやヒーターを使用する場合は電源が必要です。コンセントが近い場所を選びましょう。
遠ければ延長コードでもよいですが、見た目がスッキリしないので好みで判断してください。
STEP2:室内飼育に必要なものをそろえる
水槽の設置場所が決まったら、飼育をはじめるのに必要なものを準備していきましょう。
下記のものを準備します。
- 水槽
- ろ過フィルター
- カルキ抜き
- 餌
- 底砂
- ライト
- ヒーター
水槽の選び方
メダカに必要な水量は、1匹につき最低1Lです。1匹1Lの水量を保つことで、飼育水の極端な汚れを防ぎ、メダカにとって快適な環境を与えられます。
水槽の大きさは、何匹飼育するのか逆算して選びます。
水槽の容量(体積)は「縦×横×高さ」で計算できます。水槽には水をすれすれに入れないので、実際には水量が少し減ります。余裕を持ったサイズを選びましょう。
メーカー・タイプによって「縦×横×高さ」の比率が違うので注意してください。
始めてメダカを飼育するなら、管理のしやすい横幅30cm~40cmていどの水槽をオススメします。大きすぎず、小さすぎないので、どこにでも設置しやすく水槽の管理もしやすいです。
一般的な水槽
一般的によく使用されるのは、ふちがプラスチックで作られているフレーム水槽です。
底もプラスチックなので破損しにくく、扱いやすくなっています。私も長年使用しています。
おしゃれな水槽
全てがガラスで作られているオールガラス水槽(フレームレス水槽)といわれるおしゃれな水槽もあります。
ただ、ふちが欠けやすく底面もガラスで割れやすいので、取り扱いには注意が必要です。
価格は少し高めになりますが、こじゃれた雰囲気を出すにはもってこいです。メダカ飼育のモチベーションアップにもなります。
ろ過フィルター
メダカ飼育では、1匹につき1Lを守っていれば、ろ過フィルターは必須ではありません。しかし水質悪化を未然に防げるので、初心者の場合は使用をオススメします。
ろ過フィルターがあるからといって水換えが不要なわけではありません。どうしてもできない場合を除いて、1~2週間に一度は飼育水の4分の1程度の水換えが必要です。
デメリットは交換フィルターにお金がかかることです。しかし、生き物を飼うということは責任をともなうので、必要経費と考えてください。
ろ過フィルターの役割
ろ過フィルターには主に3つの役割があります。
物理ろ過:糞や異物をフィルターでシャットアウト。
生物ろ過:フィルターに棲みつく「ろ過バクテリア」によって水質を浄化する効果があります。
吸着ろ過:飼育水の有害な成分を活性炭やゼオライトで吸着ろ過し、浄化します。
投げ込み式ろ過フィルター
投げ込み式フィルターは「ブクブク」とも言われ、フィルターをセットしたものを水槽に沈めます。景観は損ねますが、昔ながらの景観で水槽らしいともいえます。
単体では使用できず、別にエアポンプとエアホースが必要です。
また、メダカは強い水流が苦手です。ブクブクしなくなりますが、ジェックスの「パワーアップパイプ」を使用すると水はねと水流をやわらげられます。
» パワーアップパイプでろ過能力をアップしつつ水流をやわらかに!メリットと注意点
投げ込み式フィルターの欠点は、フィルター交換で持ち上げたときに、水底の汚れを巻きあげてしまうことです。初心者には外掛け式のろ過フィルターが適しています。
外掛け式ろ過フィルター
外掛け式は水槽のふちに引っ掛けるタイプのろ過フィルターです。水中モーターで音も静かな設計になっています。
基本的に水槽の背面に設置するので、奥行きに気をつけましょう。ジェックスの「スリムフィルター」なら奥行きがスマートなのでオススメです。
≫ 【GEX(ジェックス)スリムフィルター】初心者にオススメの理由とメンテナンス方法
フィルター交換の際には同時に本体の掃除もしましょう。放置しておくと汚れが堆積します。
水槽飼育セットがオススメ
このサイトでは初心者には「飼育セット」をオススメしています。
初心者の方が別々にグッズをそろえるのは大変です。「飼育セット」なら最低限必要な用具がそろっているので別々に購入する必要がなく、手軽に飼育をはじめられます。(セットによって若干の違いがあります)。
ただ、カルキ抜き剤と餌は少量なので、別に追加購入しておくのがベストです。
- 水槽
- ろ過フィルターセット
- カルキ抜き剤
- 水質調整剤
- 餌
- エアポンプ(投げ込み式フィルターの場合)
- エアホース(投げ込み式フィルターの場合)
下記のリンクで「これを買っていれば大丈夫!」というセットを紹介しています。
カルキ抜き
水道水にはカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が含まれています。カルキはメダカにとって有害なので、必ずカルキ抜きをしましょう。
カルキ抜きには2つの方法があります。
- くみ置き
- カルキ抜き剤
「くみ置き」は、くんだ水を一昼夜置いておく方法です。しかし、十分な日光を当てないと1日でカルキを抜くのは難しいです。
» 水道水を汲み置いていれば、カルキが抜けるってホント?|キョーリン(外部サイト)
オススメはカルキ抜き剤を使うことです。一瞬でカルキ抜きをしてくれます。
私はテトラ社製の「メダカの水つくり」を愛用しています。これまで使っていて困ったことはありません。有害な重金属の中和、体表やエラの保護剤も入っています。
カルキ抜きは飼育セットにも入っていることが多いですが、一回分くらいしかないので追加で購入しておきましょう。
「ハイポ」という透明で固形のカルキ抜きもありますが、使う量が初心者には分かりづらいです。使用量を間違うとメダカにとって害になるので、使用量がわかりやすいものを使っておくのが安心です。
餌
飼育していく上で餌は欠かせません。餌はたくさんのメーカーから販売されており、初心者はどれを使ったらよいのか迷うと思います。
とりあえず初心者は、下記の2択で十分だと思っています。
- メダカプロス(Hikari)
- メダカ元気育てる栄養フード(ジェックス)
どちらも食いつきがよく、残飯を分解してくれる菌が配合されていて飼育水の汚れを軽減してくれます。また栄養バランス・消化吸収にもすぐれ、健康のサポートにも役立ちます。
底砂の選び方
底砂とは、水槽の底面に敷く土や小さい石・砂のことです。
底砂を敷くことで、景観を良くしたり飼育水に良い環境を与えるバクテリアのすみかになったりといったメリットがあります。
底砂を敷く厚さは3cm程度が目安です。
大きく分けて土系・石系があり、種類も豊富にあります。ここでは代表的な、ソイルと大磯砂について紹介します。
迷ったらソイルをオススメします。
それぞれの特徴は次のとおりです。
ソイル
ソイルは土を小さい粒状に焼き固めた底砂です。軽いので手軽に使え、多孔質なのでバクテリアのすみかにもなりやすいという特徴があります。
そのかわり崩れやすく洗えないので、リセット(底砂まで取り除く水槽の大掃除)ごとに新品への交換が必要です。
ソイルには「吸着系ソイル」と「栄養系ソイル」があります。この記事では数日でメダカが生活できるように進めますので、「吸着系ソイル」を使ってください。
吸着性ソイルを使うことで、立ち上げ(魚がすめる環境をつくること)するときの有害成分を吸着してくれたり、栄養過多によるトラブルを防いだりできます。早くメダカがすめる環境を作れます。
ソイルは扱いやすく水槽も傷つけにくいです。
「吸着系ソイル」と言われても、どれを使えばいいかピンとこないと思うので、ジェックスの「メダカの天然ろ過ソイル」をオススメします。
横幅40cmていどの水槽で2~2.5Lが目安です。
大磯砂
大磯砂も水槽飼育ではよく使われる底砂です。
「砂」といっても実際は砂利で、小さな石なので重いです。とはいえ、洗って繰り返し使えるのでコストがあまりかからないメリットがあります。
ただ、石なので水槽に傷がついてしまう可能性があります。
横幅40cmていどの水槽で3~3.5Lが目安です。
ヒーター
メダカは水温が10℃を下回ってくると冬眠のように動きが鈍くなってきます。ヒーターは必須ではありませんが、冬にも元気に泳ぐメダカを見たいならヒーターを使いましょう。
冬に産卵させたいときにも使用します。
冬が近づくと店舗によっては品薄になるので、早めに準備しておきましょう。
なお、ヒーターの熱を水槽全体にいきわたらせるため、ろ過フィルターかエアレーションが必須です。
※エアレーションはエアポンプとつなげて使用します。
水温計は必須です。もしヒーターが故障したときにも早く気づけます。
≫ 【メダカ専用ヒーター】おすすめ機種と設置のしかたを画像付きで解説
ライト
メダカは光が弱いと病気になりやすくなるのでライトが必要です。
最近の主流はLEDライトです。朝につけて夜に消します。
メダカに必要な日照時間は10時間以上です。メダカの体内リズムに影響するので、規則正しくON/OFFしましょう。部屋の照明の明るさは気にしなくて大丈夫です。
防水性のないライトを設置するときは、水槽のフタをしてください。蒸発する水蒸気が故障の原因になります。
産卵について
メダカの産卵期は、水温が18℃以上になる4月~10月頃です。この期間に日照時間が少ないと産卵できません。
健康的な産卵をさせたいなら13時間以上の日照時間を確保しましょう。
STEP3:水槽の立ち上げ方法
飼育のためのアイテムが揃ったら、いよいよメダカ飼を水槽へ入れる準備をはじめます。
STEP3では水槽を立ち上げていきます。「立ち上げ」とは、「メダカが生活できる環境づくり」と思ってください。
ここからは、水槽の立ち上げからメダカを水槽に入れるまでを、順を追って説明していきます。手順を追っていけば簡単にできるので安心してください。
水槽に底砂をしく
まず水槽に底砂をしきます。厚さはおよそ3cmが目安です。
このとき傾斜をつけたり置物を入れたりして格好よく見せようとするのもOK。自由なので、好みの形にしいてみてください。
ヒーター・水温計もこのときに設置しておきます。ヒーターは水を入れるまで絶対に電源を入れないでください。
もし投げ込み式ろ過フィルターを使用するなら、このときに設置しておきます。後からも設置できますが、水中でフワフワして位置を定めるのが面倒です。
カルキ抜きした水を水槽に入れる
水槽に底砂をしきつめたあと、カルキ抜きした水をそっと注ぎます。
水を勢いよく入れると底砂が舞って水が濁ってしまいます。ポリ袋・プチプチ・発泡スチロールなどを置いた上から、ゆっくり注ぐと濁りにくいです。
水槽に水草を入れる
水槽に水草を入れると景観も良くなり、飼育水の浄化も期待できます。メダカの隠れ家になったり、産卵期の産卵床にもなったりするので、ぜひ入れてみましょう。
初心者にオススメの水草は下記の2種類。
- マツモ
- アナカリス(オオカナダモ)
マツモ
アナカリス
どちらも丈夫な水草で繁殖力もよく、飼育水に入れておくだけで(植えつけなくて)良いので楽です。どちらの水草もすぐに増えるので、一束ていどあれば十分です。
水草にはスネールと呼ばれる小さな巻貝や、その卵が付着していることがあります。繁殖しやすく、増えると厄介です。
水槽に入れる前によく確認し、駆除しておきましょう。
1日以上置く
水槽に水を張り終えたら、水をメダカにとってよい状態にするため、1日以上寝かせます。ろ過フィルターはこの時点で稼働させておきます。
メダカをお迎えするまでこのまま待ちましょう。
すでにメダカがいる場合は、一日以上寝かしたうえで、STEP5の「メダカを水槽に入れる」へスキップしても大丈夫です。
STEP4:メダカをお迎えする
飼育水の準備までできたらメダカをお迎えします。
メダカは様々な場所で購入できます。
- メダカ専門店
- アクアショップ
- ホームセンター
- 通信販売
ゆずってくれる知人がいるなら、それでも構いません。
一番良いのはメダカ専門店で直接購入することです。メダカの専門家に相談しながら、自分でメダカを選べます。
≫ 【メダカ選びに必須!】オスとメスの見分け方と病気の見つけ方を5分でマスター
通信販売を利用したい場合は、信頼できるメダカ専門店なら、病気や弱っているメダカが届くリスクが減ります。
メダカを事前に購入すると、水槽が立ち上がるまで他の容器に入れておかなければいけません。メダカの負担にもなるので、購入は水槽が立ち上がってからの方がよいです。
⇒もし病気のメダカだったら(治療)(準備中)
初心者におすすめのメダカ
メダカ初心者なら、価格も安く比較的強い品種からはじめることを推奨します。初心者は飼育に慣れていないため、高級な改良メダカはリスクが高いです。
下記の品種がメジャーで、価格も高すぎず初心者にも飼育しやすいです。
- クロメダカ
- 幹之メダカ(みゆきめだか)
- 楊貴妃メダカ(ようきひめだか)
クロメダカはメダカの原種で、地味で素朴な感じが魅力。丈夫な品種です。私はクロメダカが一番のお気に入りです。
幹之メダカは素朴ながら、背中の光ったラインが特徴です。上見に適しています。
楊貴妃メダカはきれいなオレンジ色が水槽に映えて、水槽にいろどりを与えてくれます。
1水槽1品種がベスト
ひとつの水槽には1つの品種だけを飼育します。複数の品種を混泳させると、産卵期に品種が混ざって雑種になってしまいます。
STEP5:メダカを水槽に入れる
メダカをお迎えしたら、いよいよメダカを水槽に入れます。
メダカを水槽に入れるときは、必ず水合わせをします。
水合わせとは、メダカを買ってきたときの水と、水槽の水の状態を合わせることです。水合わせをしないとメダカに負担がかかり、ショックで病気になったり、最悪の場合死んだりします。
早く水槽デビューさせたい気持ちはわかりますが、焦らずに水合わせをしてください。
水合わせを終えてからメダカを水槽に入れます。
水合わせの方法
水合わせの方法は下記の順でやっていきます。
- 水温を合わせる
- 水質を合わせる
水合わせに時間のかけすぎはありません。十分な時間をかけて行ってください。
水温を合わせる
はじめに水温を合わせます。
いきなり水温の違う場所に移してしまうと、メダカがショックを起こして危険な状態に。購入してきた袋のまま水槽に30分ほど浮かべておくことで、水温が同じになります。
水質を合わせる
水温が合ったら、水質を合わせます。
購入してきた水と立ち上げた水槽の水は水質が違うので、いきなり移すのはNGです。
メダカが入った袋の水を少し抜き、水槽の水を同量足します。これを2時間以上かけて繰り返し行い、水質が同じくらいになれば水合わせは完了です。
メダカを水槽に移す
水合わせが終わったら、静かにメダカを水槽へ移します。
お疲れさまでした。これでメダカの飼育がスタートです!
STEP6:メダカを育てる
メダカの飼育は難しいものではありません。
- 餌やり
- 水換え(換水)
この2つをきちんとしていればメダカは元気な姿を見せてくれます。
餌やり
餌は一度にたくさん与えるより、数回に分けて与えます。与える量は1回3分以内で食べきれる量です。
暖かい時期(4月~10月頃)は朝夕2回で十分です。飼育数によって量は変わってくるので、食べる様子をみて調節していきましょう。
寒い時期はメダカもあまり動かないので、1日1回でも大丈夫です。寒さで動かなければ無理に与える必要はありません。
ヒーターを使う場合は水温が一年中あたたかいので、暖かい時期と同じく1日2回を目安に与えます。
餌の食べ残しが多いと水質が悪化するので、与え過ぎに注意してください。
水換え(換水)
ろ過フィルターを使っているいないにかかわらず、1~2週間に一度は水換えをします。水換えをしないと水質が悪化し、メダカが病気になるリスクが高まります。
水換えは4分の1ていど。あらかじめ用意しておいたカルキ抜きした新しい水と入れ換えます。
このとき、新しい水の水温は水槽と同じにしておきます。
ろ過フィルターの交換フィルターの交換は、水換えと同時にしないでください。生物ろ過(バクテリアによる浄化)が行われにくくなり、水質の変化も大きくなるからです。
少なくとも水換えから3日ていど空けましょう。
⇒水換えの方法(準備中)
飼育していく上で、大掃除のときなどに便利な飼育グッズは下記のリンクにまとめています。水槽セットの購入と同時にそろえておけば安心です。
STEP7:メダカの健康とケア
メダカの飼育をはじめたら、毎日の観察を忘れないようにしましょう。観察することでメダカの病気にいち早く気づけるからです。
代表的な病気には以下のものがあります。
- 白点病
- 水カビ病(綿かぶり病)
- 尾ぐされ病
どの病気の症状も通常の見た目と違って見えるので、毎日観察していると違いに気づけます。弱々しい泳ぎ方をしている場合は症状が進行している可能性が高いので、早めの対処が必要です。
メダカの病気の詳細については下記の記事を参考にしてください。
≫ 【メダカ選びに必須!】オスとメスの見分け方と病気の見つけ方を5分でマスター
病気になるとつらいから早く気付いてね…
放流は絶対にしちゃダメ!
飼えなくなったからと言って、放流は絶対にしないでください。生態系を乱してしまう恐れがあります。
メダカは責任をもって最後まで飼ってください。どうしても飼育が続けられない場合は、ゆずり受けてくれる人を見つけてほしいです。
仮に川からすくってきたものだとしても、再放流はNGです。
オススメの水槽セットと用具類
【画像】泳ぐメダカのイメージ画像
初心者ならこれを買っておけば大丈夫というものを紹介します。最低限これさえ買っておけば、この記事で紹介したことが一通りできます。
「外掛け式ろ過フィルターの場合」と「投げ込み式ろ過フィルターの場合」を紹介しますので、迷ったら下記の飼育グッズを選んでください。
共通で持っておくといい飼育グッズ
どの飼育セットを選んでも、これだけはそろえておいた方がいいという飼育グッズです。
水槽の立ち上げや掃除のときに役立ちます。
- カルキ抜き剤
- メダカの餌
- ライト
- 水温計
- ヒーター
- 底砂
- ネット
- スポイト
- お掃除ホース
- スコップ
- スクレーパー(メラミンスポンジ)
以上の11点については下記のページにて推奨品を紹介しています。
外掛け式ろ過フィルターで飼育する場合
外掛け式ろ過フィルターを使用する場合のオススメ飼育セットは、ジェックスの「AQUARIUM グラステリアスリム450 6点セット」です。
横幅45cmの適度な大きさのおしゃれなフレームレス水槽。ろ過フィルターは外掛け式の「スリムフィルターM」。
メダカの飼育数の目安は最大15匹未満です。
投げ込み式ろ過フィルターで飼育する場合
投げ込み式ろ過フィルターを使用する場合のオススメ飼育セットは、ジェックスの「メダカ元気 かんたん飼育セットL」です。
横幅が約40cmの適度な大きさのフレーム水槽。ろ過フィルターは「ロカボーイM」。ポンプとエアホースも付属しています。
水深が浅めに作られているので、上からの鑑賞にも適しています。
メダカの飼育数の目安は10匹未満です。
ロカボーイ単体では排出された泡が飛び散ってしまいます。防ぐにはジェックスの「パワーアップパイプ」が有効です。水はねを防いだり、水流を穏やかにしたりできるのでオススメです。
また、エアホースに「逆流防止バルブ」をつなげることで、水槽内の騒音を軽減できます。
それでは、楽しいメダカライフを!