メダカの室内飼育では、以下のろ過フィルターがよく使われます。
- 外掛け式ろ過フィルター
- 投げ込み式ろ過フィルター
このサイトでは、メダカの初心者には「外掛け式ろ過フィルター」をオススメしています。
外掛け式のろ過フィルターは、水槽の側面に引っ掛けるだけで使えて簡単です。水槽内の景観も損ねません。
なかでもアクアリウムメーカーのGEX(ジェックス)が販売している「スリムフィルター」は奥行きが薄く、場所をとらないのが特長です。
薄型でありながら、メダカの飼育には十分なろ過能力を備えています。
この記事ではスリムフィルターについて選び方・メンテナンス方法を解説していきます。
スリムフィルターのメリット・デメリット
メリット
GEX(ジェックス)スリムフィルターは薄型なので、奥行きがない場所でも設置できます。必ずしも水槽の後ろに掛ける必要はなく、後ろのスペースがなければ横側でもOKです。
水中モーターで音が静かな設計となっています。イメージとしては、冷蔵庫くらいの音です。
バクテリアが添加されたもの、コケを抑える作用のあるものなど、数種類の専用フィルターマットを組み合わせることもできます。
通常の使用では、活性炭のフィルターマットだけでも十分な効果が期待できます。
デメリット
使い始めは静かなのに、使っているうちにビビり音が出てくることがあります。
- 本体上部の蓋が振動している
- 本体とパイプの接合が悪い
- 本体と水槽の側面が平行になっていない
- 水槽の蓋が振動している
水槽の蓋が振動の原因なら、少しずらしてみたりします。
本体とパイプの接合がしっくりきていない場合、ティッシュペーパーをはさんでみたり、コードの位置を動かしてみると改善されることがあります。
もう一つのデメリットは、フィルターマットの交換コストがかかることです。
フィルターマットは汚れてくるため交換が必要です。2週間に1度の交換が推奨されているため、1カ月に1,000円前後の費用がかかることになります。
しかし、飼育水をきれいに保ち、メダカを健やかに育てるためには必要なことです。コストは高めですが、必要経費として考えてください。
スリムフィルターの選び方
GEX(ジェックス)スリムフィルターは4つのサイズ展開となっています。
このサイトでは初心者には横幅40cm~45cmていどの水槽をオススメしています。水量はおよそ25L~35Lになるため、SサイズかMサイズで十分です。
水槽に入る水量は
・横幅×奥行×高さ
によっても求められます。水槽の容量に合ったサイズを選びましょう。
適用水槽より小さなモデルは選ばないでください。ろ過能力が追いつかず、飼育水が汚れてしまいます。
スリムフィルターのメンテナンス方法
ろ過フィルターは使用しているうちに汚れてくるため、定期的なメンテナンスが必要です。
- 2週間ごとにフィルターの交換
- 本体の掃除
今回はGEX(ジェックス)スリムフィルターで解説していますが、どのメーカーろ過フィルターでもほぼ同じなので参考になると思います。
2週間ごとにフィルターマットの交換
フィルターマットは約2週間ごとに新しいものと交換します。少なくとも1カ月に1度は交換しましょう。
交換をしないとフィルターマットの活性炭などの効果がなくなっていたり、汚れで目詰まりを起こし、十分なろ過能力を発揮でなくなったりします。
フィルターマットの交換だけのときは、フィルターマットの取り外し後にタンク内の水をスポイトで排水して汚れを排出します。排出しないとモーターを稼働させたときに、汚れが水槽内に入ってしまいます。
何度か水を注いで吸い取ることを繰り返すとよいでしょう。
バクテリアが添加されているものもありますが、通常であれば活性炭の交換マットだけでも十分です。
本体の掃除
本体の掃除を怠ると、吸い取った汚れが堆積したり、パイプ内に苔がこびりついたりします。見た目もよくありません。
フィルターマットの交換と同時に掃除をする方がベストですが、それほど汚れていないなら1カ月に1度でも構いません。
パイプ内の掃除には介護用の歯磨きスポンジが便利です。メラミンスポンジでは傷が付くので使わないようにしましょう。
吸い込み口のスポンジもけっこう汚れるので、よく洗いましょう。
モーターのプロペラ周辺もよく汚れます。必ず取り外してよく掃除してください。
まとめ
今回はGEX(ジェックス)スリムフィルターについて解説しました。
薄型で場所を取らず、初心者でも扱いやすいのでオススメです。
本体にはあらかじめ1セットのフィルターマットが同梱されていますが、すぐに交換時期が来てしまうので、あらかじめ交換フィルターマットも購入しておくと安心です。